市民講演会
「回転運動の力学~ふしぎなおもちゃから自然の脅威まで~」


   講演会へのご参加、ありがとうございました。



日  時: 平成25年 3月 9日(土) 13:00 開場 13:30 開演

場  所: 九州大学 西新プラザ アクセス
(福岡市早良区西新2-16-23 地下鉄「西新」駅下車徒歩10分)


講 演①: 講  師: Prof. H. K. Moffatt (ケンブリッジ大学 名誉教授)(プロフィール)

講演題目: 「 不思議なおもちゃで学ぶ基本的な物理原理
        "Fundamental Physical Principles Illustrated by Simple Mechanical Toys"

同時通訳: 下村 裕 (慶応義塾大学 教授)(プロフィール)

 ◎Moffatt先生は、下村裕 慶応大学教授/前慶応義塾大学志木高校校長とともに、
  「回転するゆで卵が立つ」メカニズムを解明したことで話題をまきました。

講演内容:
 Mechanical toys are not only fun to play with -- they can also reveal deep physical principles of very wide application. Four toys and the principles they illustrate will be demonstrated in this lecture: (i) the 'slinky' - an elastic spring which can be suspended and dropped from a height, illustrating the finite speed of propagation of information; (ii) the 'spinning egg' problem, illustrating the difference between fast and slow instability, and the tendency of a mechanical system to seek a minimum energy state, subject to relevant constraints; (iii) the 'rattleback', a toy that exhibits the effects of 'chirality', i.e. a lack of mirror symmetry; and finally (iv) the toy known as 'Euler's disc', which illustrates the phenomenon of the 'finite-time singularity' and the manner in which this singularity can be resolved.

要旨:
 力学的なおもちゃは、単にそれで遊ぶのが面白いだけでなく、基本的な物理原理とその幅広い応用を学ぶ上で有益である。この講演では、4つのおもちゃとそれらから学べる物理原理について解説する。
(Ⅰ) "スリンキー"と呼ばれる弾性バネのおもちゃの一端を持ち、高い所から落とす場合を考える。これより、情報伝達が有限速度である事を学ぶ。
(Ⅱ) "回転卵"の問題を考え、早い不安定性と遅い不安定性の違いを学ぶ。力学システムは、適切な束縛条件のもとでは、最も小さなエネルギー状態に落ち着く傾向がある。
(Ⅲ) "ラトルバック"は、"カイラリティ"と呼ばれる現象を示すおもちゃである。"カイラリティ"とは、鏡映対称のある種の欠如を表す言葉である。
(ⅳ) 最後に、”オイラーの円板”として知られているおもちゃを紹介する。これを用いて、"有限時間の特異性"と呼ばれる現象とそれを解消する方法を学ぶ。

講 演②: 講  師: 新野 宏 (東京大学大気海洋研究所 所長・教授)(プロフィール)

講演題目: 「 竜巻の謎に迫る

 ◎新野 宏先生は竜巻博士として日本における第一人者です。

講演内容:
 竜巻は平均的な直径が100m程度、寿命が10分程度という非常に小規模な大気中の渦である。しかし、その時間・空間スケールの小ささにもかかわらず、竜巻は数ある大気擾乱(じょうらん)の中にあって、地上付近で最も強い風を吹かせる擾乱である。強い竜巻に関する最近の観測によれば、その最大風速は秒速140mにも達するものもある。このような風が吹くと、あらゆる構造物は壊滅的な被害を受け、大きな人的被害も生ずる。アメリカでは、2011年551人の方が竜巻で亡くなり、5月のミズーリ州ジョプリンの竜巻では158名の方が亡くなるという大きな被害が生じた。我が国でも2006年には宮崎県延岡市の竜巻と北海道佐呂間町の竜巻で12名の方が亡くなっている。また、2012年5月の茨城県・栃木県の竜巻では死者1名をはじめとして、大きな被害が生じた。
 このように大きな被害を生ずる竜巻に関しては1950年代から多くの科学者により懸命の解明のための努力が行われてきている。しかしながら、竜巻は短寿命で小規模の現象であり、その通り道のあらゆるものを破壊する危険性から、観測で捉えることは容易ではなく、その構造や発生機構については未解明の点も多い。本講演では、最新の研究により、竜巻の構造やその発生機構について何がわかってきており、何がわかっていないのか、竜巻の予知や注意に関わる情報がどのような根拠と手法により提供されているのか、そして我々はそれらの予知・注意情報をどのように受け止めて活かせば良いのかについて紹介する。

募集対象: 主として高校生、一般の方も参加できます。 

申込方法: 電子メールまたは往復葉書にてお申し込みください。

 ①電子メールでの申込み:

   申込みフォームをダウンロードして、必要事項を記入の上、
   下記のメールアドレスまでお送りください。
   なお、件名に「市民講演会申込み」等をお入れください。
    ・送付先アドレス: pub-lecture@math.kyushu-u.ac.jp

 ②往復葉書での申込み:

   往復葉書に以下の項目を記入して、下記住所まで郵送してください。
    ・記入事項: 氏名、年齢、性別、職業(高校生の場合は高校名)、
        住所、電話番号、返信用の葉書にご自身の住所・氏名
    ・郵送先: 〒819-0395 福岡市西区元岡 744
            九州大学大学院 数理学研究院内  市民講演会事務局 宛

申込締切: 終了しました。ご参加ありがとうございました。

参 加 費: 無料

問合せ先: 九州工業大学 情報工学部 高橋 公也 takahasi@mse.kyutech.ac.jp


主  催: 九州大学数理学府グローバルCOEプログラム
 「マス・フォア・インダストリ教育研究拠点」

共  催: 九州工業大学 情報工学部

後  援: 独立行政法人 日本万国博覧会記念機構、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、
日本物理学会、日本流体力学会、日本物理教育学会


ポスター: 2013.03.09市民講演会ポスター — PDF document, 297Kb


リンク: IUTAM Symposium on Vortex Dynamics: Formation, Structure and Function
  March 10-14, 2013, Fukuoka, JAPAN
 

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